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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻11号

1989年10月発行

臨床報告

エキシマレーザーの角膜に対する応用—第2報 照射光学系の試作

著者: 真鍋洋一1 神鳥英世1 山口達夫2 天野清範1 野寄喜美春1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科 2聖路加国際病院眼科

ページ範囲:P.1699 - P.1702

文献概要

 エキシマレーザー装置に新しい光学系を試作し使用した。ヘリウムネオンレーザーをエイミングビームとして用いたこの光学系により,6種類の異なった型の角膜切開が可能となった。この光学系の中で主としてスリット状に集光するものを用いて,エキシマレーザーを家兎角膜に照射し,角膜厚の1/3の深さで角膜中央部に切開を行った。照射時間は光学系を用いない場合より約半分に短縮された。照射直後に眼球を摘出し,光学顕微鏡学的,電子顕微鏡学的に検索を行った。切開創は鋭利であったが,その形状は先端部が鈍なV字形であった。また切開の深さは同一角膜の中央部では深く,周辺部ではやや浅めであった。新しく開発した光学系の利点,欠点について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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