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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻11号

1989年10月発行

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ERG記録の標準化

著者: 三宅養三

所属機関:

ページ範囲:P.1767 - P.1767

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 世界中の数多くの施設でERGは繁用されているが各々の施設により記録する方法が異なるため正常範囲やERGの波形が異なり直接データを比較出来ないことが多い。そのため出来るだけERG記録方法を同一にすれば世界中の施設で記録したERGの直接比較が出来大きな利点がある。そのためERG記録の標準化に対して数年前よりInter-national Society for the Clinical Electro-physiology of Vision (ISCEV)のBoardを中心に標準化の作業が進められてきており,今回その結果が示された。今回示されたERG記録は(1)暗順応下で最大振幅が得られるERG (これは我々が一般的に記録する20ジュール程度の白色閃光刺激によるERG),(2)杆体系ERG (暗順応下で弱い刺激によるERG),(3)律動様小波,(4)錐体系ERG (杆体機能を抑える程度の背景光下に記録するERG),(5)フリッカーERGである。各々の記録に関して前順応,刺激光の強さ,背景光の強さ,電極,記録周波数域等多くの点に関して標準化している。現時点でこれらの記録を標準に合わせるのは多少困難な人もあろうが,これからsettingする人はぜひこの標準化に沿って条件を決めるとよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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