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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻13号

1989年12月発行

臨床報告 カラー臨床報告

ベーチェット病にみられた再発性結膜炎の1症例

著者: 吉田弘俊1 本倉真代1 細谷比左志1 真野富也1 大橋裕一1 川津友子2

所属機関: 1関西労災病院眼科 2関西労災病院皮膚科

ページ範囲:P.1901 - P.1904

文献概要

 ベーチェット病の発作に同期して発生する結膜炎の1例を報告した。症例は66歳女性で,以前よりアフタ性口内炎,全身の結節性紅斑などを主症状とする一連のベーチェット病の発作時に,両眼の充血と眼脂を主徴とする結膜炎を繰り返し起こしていた。発作時には,両眼の上眼瞼結膜に高度の充血と巨大乳頭様所見が認められ,結膜塗抹標本において多数の好中球が認められた。上記の結膜炎はステロイドの点眼により次第に改善した。この再発性の結膜炎がベーチェット病と強い関連を持って生じていることが推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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