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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻13号

1989年12月発行

文献概要

臨床報告

一卵性品胎の1女児にみられた第二色覚異常について

著者: 横田章夫1 辛米子1 関亮1 坪田一男2

所属機関: 1獨協医科大学眼科 2国立栃木病院眼科

ページ範囲:P.1911 - P.1915

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 女児の品胎うち1児に第二色弱様異常を認めた。この品胎が一卵性である確率は血液型検査,唾液型検査等の結果99.99%であった。
 仮性同色表,Panel D-15テスト,100 hueテスト,アノマロスコープの結果は定型的な先天性第二色弱で,左右差を認めなかった。視力,視野,フリッカー値,眼底検査を含む眼科一般検査では異常はみられなかった。染色体検査は46XXと正常であった。家系調査では,3胎の他の2児,兄,父親,母親に色覚異常はなく,母方の祖父に第二色盲を認めた。検査の結果によりこの女児は先天性第二色弱と考えられたが,いかなる機序により一卵性品胎のうち1人に先天性色覚異常が出現したかは不明である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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