icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻13号

1989年12月発行

文献概要

薬の臨床

ステロイド点眼の早期切り換えのためのpranoprofen点眼液の有用性

著者: 大橋孝治1 小松章1 大嶺信明1 高橋信久1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1961 - P.1965

文献購入ページに移動
 ステロイド点眼は副作用が多く,使用量を最小限にとどめたい。ぶどう膜炎を対象としてステロイド点眼を早期に中止し,プロスタグランディン産生抑制作用のある抗炎症剤pranoprofen点眼液に切り換えて経過を観察し,その有用性を調べた。全18症例中,極めて有用が2例,有用が14例,やや有用は1例,有用と思わないが1例,好ましくないは0であった。有用以上は16例で89%の有用率であった。
 この事実よりpranoprofen点眼液を用いることにより,ステロイド点眼の早期中止が可能であることを確認した。ただ副作用と疑われるごく軽度の片眼性眼瞼炎が1例に見られたが,容易に治癒した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?