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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京 学会原著

骨髄移植後の眼合併症とその治療

著者: 田邊詔子1 田渕保夫1 渡部幸浩1 平野潤三1 村上真理子1

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院眼科

ページ範囲:P.113 - P.116

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 同種骨髄移植後におこる慢性移植片対宿主病として重症の眼症状を呈した6症例の経過とその治療を述べた。症状は涙液分泌減少によるもので,難治の点状表層角膜炎とそれに続発する角膜糜爛,角膜潰瘍である。
 長期間眼科で治療を要した6例のうち,1例は角膜穿孔をおこして失明したが,他の5例は治療を続けながら視力を保つことができた。
 治療は,生食水,代用涙液,抗生剤,ステロイド剤,ビタミンA油剤などの点眼,ゼラチンロッドによる涙点閉鎖,フィブロネクチン点眼,ステロイド涙腺注射,結膜被覆,水泳眼鏡装用などを症状に応じて行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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