文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京
学会原著
文献概要
一卵性双生児の原田病例を経験した。これは世界初の症例と思われる。症例1は32歳女性で,典型的な原田病の臨床像を示した。7年後,妹である39歳女性,症例2が発病した。症例2は遷延型となったが,これは治療方法の差によるものと思われた。いずれも乳頭浮腫型であった。両者に発病したことから,原田病の発症にはHLA等の遺伝学的素因が大きく関与していることが示唆された。両者のHLAは,A2,A26,B51,B7,CW7,DR1,DR4であった。
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