icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京 学会原著

単純ヘルペスウイルス結膜炎の臨床像

著者: 青木功喜1 沢田春美2

所属機関: 1青木眼科 2北海道衛生研究所

ページ範囲:P.139 - P.142

文献購入ページに移動
 単純ヘルペスウイルス(HSV)を結膜から分離できた66例において,その臨床所見をアデノウイルス(Ad)あるいはクラミジアトラコマティス(C.tr)が結膜から同じように分離培養できた78例,68例と比較検討して,次の結果を得た。
 1.HSV眼感染の64/65(98.5%)が片眼性であり,再発は30歳以上に12/14(85.7%)と多い。
 2.眼感染におけるHSVは全て1型であった。初感染と再発の比は8例:14例であり,再発の2例ではいずれも初感染と再発の際に分離した株の遺伝子型は同一であった。
 3.HSV特有の眼瞼,角膜病変を示さぬHSV結膜炎は10/22(45%)に認められ,clinical EKC中の頻度は3.6%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?