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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京

学会原著

Exfoliation syndromeの発生頻度

著者: 布田龍佑1 清水勉1 小島祐二郎1 古賀市郎1 古吉直彦1 佐藤真由美1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科

ページ範囲:P.164 - P.168

文献概要

 exfoliation syndromeの正確な頻度を知る目的で,住民検診および眼科外来での調査を行った。住民検診での頻度は,40歳以上の916名中30名3.3%であり,60歳以上では5.7%,70歳以上では9.1%であった。眼科外来での頻度は,40歳以上の3,697名中158名4.3%であり,60歳以上では7.2%,70歳以上では10.9%であった。この2調査では,いずれもその頻度は年齢とともに増加していた。
 眼科外来で発見されたexfoliation syndrome158名中,77名(48.7%)に緑内障が認められたが,その頻度は年齢とともに増加していなかった。開放隅角緑内障に占めるexfoliation syndromeを伴う緑内障(水晶体嚢緑内障)の割合は54.6%であり,とくに70歳をすぎると高率であることから,高齢者の開放隅角緑内障は,まず水晶体嚢緑内障を考慮する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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