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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京 学会原著

後房レンズ挿入眼の前房深度と眼内レンズhapticsの角度との関係

著者: 吉田紳一郎1 波紫秀厚1 筑田真1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医大越谷病院眼科

ページ範囲:P.173 - P.176

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 後房レンズのhapticsの角度による術後の前房および後房の深度と屈折度への影響を検討した。対象は,移植された後房レンズが偏位せず,正しく嚢内固定されている角度付きおよび角度なしレンズ挿入眼の各々30例である。
 1)前房深度は,角度付きおよび角度なしレンズともに,経日的に浅くなったが,その変化は,角度付きレンズに強かった。
 2)後房深度は,角度付きレンズで経日的に浅くなったのに対し,角度なしレンズでは,術直後の深度を保った。
 3)術後屈折変化は,術後1週の屈折度を基準とした場合,角度付きレンズで0.39D近視化し,角度なしレンズで0.22D遠視化した。
 4)角膜曲率半径は,術後3カ月で角度付きおよび角度なしレンズともに術前値に近づき,両群に差異を認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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