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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京 学術展示

原因不明の周辺部角膜浸潤に対する抗生物質およびステロイドによる治療効果について

著者: 宮本裕子1 安本京子1 西田輝夫1 大鳥利文1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科

ページ範囲:P.206 - P.207

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 緒言 周辺部角膜浸潤は,角膜周辺部に発生する実質への細胞浸潤で,角膜上皮欠損を伴いその原因は不明である。黄色ブドウ球菌の感染および細菌由来の抗原に対する免疫反応などが病態として考えられてきた1)。今回我々は,周辺部角膜浸潤の臨床所見の特徴と,抗生物質,抗菌剤およびステロイドによる治療効果について検討したので報告する。
 対象 近畿大学医学部附属病院眼科を受診し,周辺部角膜浸潤と診断された14例を対象とした。年齢は平均49.8歳(22〜74歳)で,男性4例,女性10例であった(表)。抗生物質あるいは抗菌剤の点眼や内服,およびステロイドの点眼のみで治療したA群(5例)と,そのA群の治療に,抗生物質とステロイドの結膜下注射を加えて治療したB群(9例)に分類した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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