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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京 学術展示

ヒーロン及びメチルセルロースの家兎眼血液〜房水柵に及ぼす影響について

著者: 真智直子1 三谷洋子1 久保朗子1 大木孝太郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科

ページ範囲:P.212 - P.213

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 緒言 白内障手術,とりわけ眼内レンズ移植術が,ヒーロンなどの粘弾性物質の使用によって格段に安全かつ容易に行われるようになった事は言うまでもない。眼科手術における粘弾性物質の使用は,さらに増えつつあり,Visuco-surgeryといった新しい方法として考えられる事もある。ヒーロンなどの使用がとりわけ前眼部手術に多大な恩恵をもたらした事は事実であるが,その使用による術後一過性高眼圧も報告されており,手術終了時には眼内から吸引除去することが望ましいと考えられている。今回の実験では家兎眼前房にヒーロンと今回作成したメチルセルロースを注入し,その血液房柵への影響について房水中の蛋白濃度の変動から検討した。
 実験動物および方法 実験動物として成熟白色家兎(2-3.0kg)48羽を使用した。4%キシロカイン点眼麻酔後前房水0.2mlを採取した後,ヒーロンまたはメチルセルロース0.2m1を前房内へ注入し,対照として対側眼の前房水を同様に採取し人工眼内灌流液オペガードを注入した。以上の様に処置した家兎の前房水を,6,12,24,48時間および1週間後に再び採取し,その蛋白量をLowry法およびCBB法によって測定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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