icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

連載 今月の話題

緑内障術後瘢痕癒着

著者: 新家真1

所属機関: 1東京大学

ページ範囲:P.219 - P.224

文献購入ページに移動
 現在,成人の緑内障に対する標準的な術式である,線維柱帯切除術に代表される濾過手術は濾過胞(filtering)の瘢痕化により,その効果を失なう。濾過胞の瘢痕化は,術中,術後の炎症反応や出血に端を発し,最終的には線維芽細胞の移動,増殖とそれによる間質コラーゲン線維の生成により完成される。
 この瘢痕化傾向に影響する因子としては,術中,術後の炎症の強さ,患眼の状態(無水晶体眼,ぶどう膜炎による二次性緑内障,出血性緑内障,以前の緑内障手術等),患者の年齢,人種等が関連することが報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら