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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻2号

1989年02月発行

臨床報告

アルゴンレーザー前処置後Nd: YAGレーザーによる虹彩切開術

著者: 原田敬志1 水野計彦1 堀口正之1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科

ページ範囲:P.265 - P.269

文献概要

 原発慢性閉塞隅角緑内障17眼,暗室うつむき試験で陽性となった狭隅角眼12眼,そして急性閉塞隅角緑内障の僚眼1眼,の計30眼に,アルゴンレーザーで30発前後の前凝固を実施したのち続いてNd: YAGレーザーを用い1〜5mJの条件で虹彩切開を行った。術後の眼圧,角膜混濁,出血および凝固方法について検討を加えた。30眼中20眼に術前より11mmHgを越える眼圧上昇を認め,YAGレーザー凝固の場合にもこの点に注意することが必要と思われた。角膜の半部にも及ぶ後面混濁が2眼に観察された。出血は全例中10眼に発生したが,4mJ以下の条件で本法のようにアルゴンレーザーによる前処置を行えば3眼にみられただけであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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