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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学会原著

油性点眼基剤のフレアセルメーター測定値に及ぼす影響

著者: 釣巻穰1 澤充2 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科 2東京大学医学部付属病院角膜移植部

ページ範囲:P.312 - P.313

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 油性点眼基剤がフレアセルメーターの測定結果に及ぼす影響を後房眼内レンズ挿入術後の15例15眼で検討した。点眼液は0.5%インドメタシン油性点眼液(インドメロール®を用い点眼前後の測定値を比較した。前房蛋白濃度は点眼前値がフォトンカウント110/msec (ウシアルブミン換算1550mg/dl)以上であった2眼では前後の差が大きかったが残る13眼では良好な相関を示した(全例:r=0.91,p<0.001,13眼:r=0.99,p<0.001)。細胞数は全例で点眼前後の値に明らかな相関がみられた(r=0.97,p<0.001)。これより通常の使用法では油性点眼基剤のフレアセルメーター測定結果に及ぼす影響は少ないと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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