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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学会原著

眼内レンズ移植後早期の眼圧上昇とその対策

著者: 高橋信夫1 山村敏明1 大山充徳1

所属機関: 1金沢医科大学眼科

ページ範囲:P.319 - P.322

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 眼内レンズ(IOL)移植6〜12時間後の眼圧は,術前に比べて有意に上昇し,21眼中10眼が21mmHg以上であった。高滲透圧剤を術前に投与すると,非投与に比べて眼圧上昇が有意に抑えられた。
 術翌日の眼圧は,ECCE,IOL移植例ともに,術前に比べて有意に上昇し,21mmHg以上は40%に見られた。術前の高滲透圧剤による眼圧への影響は認められなかった。45mmHg以上の上昇はIOL移植眼にのみみられ,最高は72mmHgであった。
 高眼圧に伴う自覚症状は4例にのみみられた。術後処置として,炭酸脱水酵素阻害剤,高滲透圧剤およびベータ遮断剤などを使用した。高眼圧は術後2日目までには大部分が正常化した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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