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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学会原著

各種網膜循環障害に対するアスピリン極低量投与治療法—特に血小板凝集能亢進への対策として

著者: 阿部百子1 熱海治1 三上規1 吉本弘志1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科

ページ範囲:P.327 - P.330

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 糖尿病性網膜症10例,網膜中心静脈分枝閉塞症6例,網膜中心動脈閉塞症3例,細動脈硬化性網膜症2例の計21例に抗血小板療法としてアスピリンの極低量投与(0.5〜1.5 mg/kg/日)を行い,投与前後で血小板凝集能を比較した。その結果,1,3,5μMのADP凝集のそれぞれはもとより,二次凝集抑制効果を反映しコラーゲン凝集においても顕著な凝集率の低下を認め,その差はすべて有意であった。さらに至適投与量を検討する目的で30mg投与群と60mgおよび80mg投与群にわけ,それぞれの凝集率低下を比較したが両群間に効果の有意差は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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