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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学会原著

川崎病における特異的網脈絡膜所見について

著者: 柳沢仍子1 五味渕瑞枝1 加藤一昭2 大原國俊3

所属機関: 1栃木県済生会宇都宮病院眼科 2栃木県済生会宇都宮病院小児科 3自治医科大学眼科

ページ範囲:P.331 - P.334

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 川崎病3症例の眼底に特異な網脈絡膜所見を認めた。病変部位は片眼性で,網膜深部から色素上皮層と考えられ,境界鮮明な小型灰黄白色斑が後極部から赤道部にかけて散在し,その多くは不規則な線状の配列をなす。網膜血管の走行とは一致せず,網膜浮腫や混濁を病変周囲に認めず,黄灰白色斑は最長で4年経過した現在も不変である。螢光眼底撮影所見では,window defectの所見に一致する。これらの変化は現在までに川崎病の網膜症として報告されたいずれの所見とも一致せず,本症に特異性の高い病変と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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