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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学会原著

後極部網膜より発症した急性網膜壊死の1例

著者: 奥間政昭1 松浦啓之1 舩田雅之1 長田健二1 長田正夫1 中西祥治1

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科

ページ範囲:P.347 - P.350

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 発病初期の網膜病変が黄斑部を含む後極部にみられた片眼性の急性網膜壊死の1例を経験した。症例は43歳の健康女性で,ステロイドやアシクロビルの治療に抵抗して硝子体混濁が増強し,発病から40日後に網膜全剥離に陥った。単純ヘルペスウイルス(HSV)の抗体価がペア血清で2倍,前房水においては8倍の抗体価の変動がみられた。水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)および他のウイルスの抗体価に変動はみられなかった。病因としてHSVの関与が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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