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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学会原著

老人性黄斑円孔—その3.黄斑円孔の形成過程

著者: 湯沢美都子1 萩田勝彦1 松井瑞夫1

所属機関: 1日本大学医学部眼科

ページ範囲:P.351 - P.355

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 初診時に片眼あるいは両眼に老人性特発性黄斑円孔がみられた56例112眼と円孔の前段階の病変を疑った13例20眼を経過観察し,円孔の形成過程と形成後の変化について検討した。
 1)老人性特発性黄斑円孔の前段階は,螢光眼底造影で中心窩領域にwindow defectによる過螢光がみられる臍状病巣および臍状嚢胞であった。
 2)円孔の形成過程には,臍状病巣,臍状嚢胞の中央に小円孔が出現し,これが拡大するものと,臍状病巣,臍状嚢胞の隆起部辺縁に生じた裂隙が拡大し,opeculumがみられるようになるものの,2つの様式があった。
 3)臍状病巣,臍状嚢胞では,後部硝子体剥離が孔形成の引き金になる場合の多いことが確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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