icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学会原著

単純ヘルペス性脳炎に網膜炎を合併した新生児の1例

著者: 平山善章1 楠木祐子1 秋山和人1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科

ページ範囲:P.367 - P.370

文献購入ページに移動
 34週,2,2749で出生の新生児の単純ヘルペスⅡ型脳炎に合併した,両眼網膜炎の臨床像を記載した。脳炎に対し,アシクロビルが投与された。両眼網膜の赤道部から周辺部にかけて,全周に塊状黄色滲出斑を認めた。黄斑部には左眼に滲出斑を,右眼に黒色色素沈着を認めた。視神経は徐々に萎縮した。滲出物は徐々に吸収し,跡は黒色色素沈着を伴った瘢痕を呈した。アシクロビルが有効であったと考えられる。新生児単純ヘルペス脳炎は網膜炎が合併しうることを強調した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?