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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京 学術展示

トラベクレクトミーとトラベクロトミーの術後成績—その1.術後合併症

著者: 山岸和矢1 伊東滋雄1 高田百合子1 西川睦彦1 竹内正光1 岸本伸子1 山根淳志1 三木弘彦1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科

ページ範囲:P.414 - P.415

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 緒言 開放隅角緑内障に対する観血的手術にはトラベクレクトミー(以下レクトミー)とトラベクロトミー(以下ロトミー)が主に行われている。レクトミーは術後成績が不安定なため,術式が改良されつつあり1),またロトミーは術式習得の困難さゆえ普及が遅れている。当教室では以前はレクトミーを行っていたが,術後成績が不安定なため,原発開放隅角緑内障(POAG)と偽落屑を伴う緑内障(PE症候群)については1984年半ばからレクトミーをロトミーに変更した。そこでレクトミーとロトミーの術後合併症,術後成績を調査し,今回術後早期合併症と晩期合併症について検討したので報告する。
 対象 1982年より86年までの5年間に関西医科大学眼科にてPOAGかPE症候群と診断され,抗緑内障点眼薬のみでは眼圧21mmHg以下にコントロールできず,手術適応となった症例中,初回手術としてレクトミーかロトミーを行い,術後2年以上経過観察を行い得た症例である。レクトミーは1982年1月より1984年8月までに手術を行った17例21眼,ロトミーは1984年9月より1986年9月までに手術を行った31例51眼であった。対象症例の年齢構成はレクトミーとロトミーではほぼ同一であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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