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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻3号

1989年03月発行

文献概要

臨床報告

妊娠中毒症に併発した漿液性網膜剥離に対する線溶療法

著者: 新城光宏1 久保町子1

所属機関: 1静岡市立静岡病院眼科

ページ範囲:P.431 - P.434

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 漿液性網膜剥離の発生をみた37歳の晩期妊娠中毒症患者に螢光眼底造影を施行し,網膜下から多数の螢光色素漏出点を認めた。また,脈絡膜背景螢光充盈遅延を認め,脈絡膜循環障害の存在が示唆された。
 本来,妊娠中毒症に伴う漿液性網膜剥離は視力予後良好な疾患であるが,慢性DICの存在が推定されたため,ウロキナーゼ製剤による線溶療法を試み,網膜剥離のすみやかな消褪をみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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