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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(3)1988年9月 東京 学会原著

4mm切開眼内レンズ移植の術後早期乱視

著者: 池沢暁子1 宮田和典1 田中俊一1 小松真理1 清水公也1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.489 - P.492

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 4mm強角膜切開創から水晶体摘出術,後房眼内レンズ移植を行い,術後早期角膜乱視を強角膜切開創7mmまたは11mmにおける乱視と比較した。4mm,7mm群は,水晶体乳化吸引法を,11mm群は計画的嚢外摘出術を行った後,4mm群はsilicone後房レンズ(PCL)を,7mm・11mm群はPMMAレンズを移植した。角膜乱視は,autokeratometerとphotokeratogramautoanalyzer (P.K.A.)を用いて,術前,術後1日,7日,1ヵ月,3ヵ月に測定した。各時期の角膜乱視の平均変化量及び乱視の標準偏差を倍角座標法により解析し,また水平方向の角膜屈折力K1,垂直方向の角膜屈折力K2の術前値からの変化量を検討した。その結果,強角膜切開創4mm群は,術後早期の乱視が小さく,乱視の標準偏差も小さかった。また,水平方向,垂直方向の角膜屈折力の変化も少なかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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