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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(3)1988年9月 東京 学会原著

北海道真狩村における緑内障疫学調査

著者: 勝島晴美1 岡崎裕子1 竹田明1 相沢芙束2 塩瀬芳彦3

所属機関: 1札幌医科大学眼科 2市立札幌病院眼科 3愛知県総合保健センター

ページ範囲:P.525 - P.529

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 緑内障疫学調査を北海道真狩村の40歳以上の住民1,476名を対象として行った。受診者は577名(39.1%)である。一次検診では全員に自動屈折検査,矯正視力,ノンコンタクトトノメーター(NCT)での眼圧測定,細隙燈検査,隅角分類,無散瞳眼底撮影を行った。NCTで18mmHg以上はゴールドマン圧平眼圧計で再検し,21mmHg以上を高眼圧とした。二次検診は,高眼圧例あるいは眼底写真から緑内障を疑われたものを対象として,ハンフリー視野計アーマリー中心スクリーニングを行った。
 原発開放隅角緑内障(POAG)9例12眼(1.0%),POAG疑い1例2眼(0.2%),低眼圧緑内障(LTG)13例18眼(1.6%),LTG疑い13例15眼(1.3%),原発閉塞隅角緑内障(PCAG)5例8眼(0.7%),PCAG疑い18例31眼(2.7%),続発緑内障4例6眼(0.5%),高眼圧症30例39眼(3.4%)であった。POAGの2例以外は無自覚未治療であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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