文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(3)1988年9月 東京
学会原著
文献概要
正常者16名32眼および高眼圧症16名32眼,原発開放隅角緑内障17名31眼を対象とし,クラカウ自動視野計の中心スクリーニングプログラムを用い,0.25秒と0.5秒の指標提示時間で視野測定を行った。
正常者では視標呈示時間によるperformance value (総感度和)に有意差を認めなかった。高眼圧症,原発開放隅角緑内障では,指標提示時間0.25秒を用いたときの方が,それぞれ5%,1%の危険率でperformance valueの低下を認めた。原発開放隅角緑内障眼では,指標提示時間を短くした方が暗点の数が増える症例が多かった。
緑内障および高眼圧症では,時間的寄せ集め現象が臨界時間を越えて働いていることが示唆された。指標提示時間を短くすると,sensitivityが高くなるので,視野変化の早期発見のためには,視標呈示時間0.25秒の方が臨床的に有用と思われた。
正常者では視標呈示時間によるperformance value (総感度和)に有意差を認めなかった。高眼圧症,原発開放隅角緑内障では,指標提示時間0.25秒を用いたときの方が,それぞれ5%,1%の危険率でperformance valueの低下を認めた。原発開放隅角緑内障眼では,指標提示時間を短くした方が暗点の数が増える症例が多かった。
緑内障および高眼圧症では,時間的寄せ集め現象が臨界時間を越えて働いていることが示唆された。指標提示時間を短くすると,sensitivityが高くなるので,視野変化の早期発見のためには,視標呈示時間0.25秒の方が臨床的に有用と思われた。
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