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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(3)1988年9月 東京 学会原著

老人性円板状黄斑変性症の危険因子

著者: 白神史雄1 松尾信彦1 辻俊彦1 三原正義1 那須好滋1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科

ページ範囲:P.544 - P.548

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 我々は,喫煙,高血圧症および血清脂質などの動脈硬化の危険因子と老人性円板状黄斑変性症との関連について,統計学的に検討した。対象は82例96眼の本症患者で,前述の因子について,一般人口との比較,1:1の患者対照研究および悪化例と瘢痕化例の比較を行った。その結果,喫煙が本症の発症および予後に危険因子として作用することが判明し,特に予後と過去の喫煙量との間に有意な関連を認めた。なお,血清脂質についても危険因子である可能性を示唆する結果が得られた。以上から,喫煙が本症の脈絡膜新生血管の発生および退縮に危険因子として関与していると結論した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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