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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(3)1988年9月 東京 学会原著

緑内障眼における角膜内皮細胞の形態—第1報原発性開放隅角緑内障の角膜内皮細胞形態

著者: 安田典子1 清水透1 後藤田佳克1 景山萬里子1

所属機関: 1東京警察病院眼科

ページ範囲:P.549 - P.552

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 手術既往のない原発性開放隅角緑内障49例77眼を対象に,角膜内皮スペキュラマイクロスコピーを行い,平均細胞面積と標準偏差,最大細胞と最小細胞面積,変動係数,細胞密度,六角形細胞頻度を測定した。60歳代27眼の平均細胞面積,細胞密度,変動係数,六角形細胞頻度は,すべて正常範囲であった。また,各パラメーターを目的変数とし,年齢及び病期を説明変数として重回帰分析を行った。年齢と平均細胞面積,年齢と細胞密度には相関が認められたが,病期とそれぞれのパラメーターには相関を認めなかった。
 原発性開放隅角緑内障においては,角膜内皮細胞形態は正常範囲に保たれており,病期の進行に伴う内皮障害の発生はないと結論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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