icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(3)1988年9月 東京 学会原著

隅角癒着解離術の手術成績

著者: 岩城正佳1 安淵幸雄2 吉村長久2

所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科 2京都大学医学部眼科

ページ範囲:P.553 - P.556

文献購入ページに移動
 閉塞隅角縁内障13例14眼に隅角癒着解離術(goniosynechialysis, GSL)を施行した。うち原発性閉塞隅角緑内障7眼,虹彩炎や外傷、手術などによる続発性緑内障7眼であった。対象眼の眼圧はfull medicationにて28〜43 mmHg,周辺虹彩前癒着は50〜100%の隅角を閉塞していた。Healon存在下,GSLを行ったが,症例によっては,core vitrectomy,水晶体嚢外摘出,周辺虹彩切除及びtrabeculotomyを同時に施行し,術後Laser gonioplastyを行った。2〜16ヵ月の術後経過観察期間を通じて,大多数の症例で点眼のみで眼圧のコントロールが可能となった。重篤な早期合併症はなかった。以上,GSLは安全で有効な手術と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?