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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻4号

1989年04月発行

文献概要

臨床報告

先天性停止性夜盲不全型の1家系

著者: 城山敬康1 三宅養三1 太田一郎1 堀口正之1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科

ページ範囲:P.625 - P.629

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 3名の先天性停止性夜盲不全型を含む新しい家系を経験した。3名ともにERGには一定した共通点がみられ,錐体系ERGの一つである30HzフリッカーERGは,本症に特徴的な明順応経過中の著しい振幅増大と独特の波形変化がみられた。屈折異常には大きな差がみられ,1名は中等度遠視,1名はほぼ正視,他の1名は強度近視であった。この中の1名は不全型と診断される前に,遠視性弱視と診断され,約10年間の遠視眼鏡装用で有意な視力向上を認めた。又,他の1名は,30年前に網膜色素変性症の診断をうけていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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