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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻5号

1989年05月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京 学会原著

Dyeレーザーを用いた糖尿病性黄斑症に対する格子状網膜光凝固の検討

著者: 大野研一1 戸張幾生1

所属機関: 1東邦大学大橋病院眼科

ページ範囲:P.705 - P.709

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 黄斑部にびまん性浮腫のある糖尿病性黄斑症18例25眼に対して,dyeレーザーによる格子状網膜光凝固を施行した。その結果,術後2段階以上の視力の改善が7眼(28%)にみられ,黄斑浮腫の改善は16眼(64%)であった。12例での静的視野(中心30°)による計測では有意な術後の感度低下を認めなかった。総合判定において,有効群は16眼,64%であり,不変群は7眼,28%,悪化群は2眼であった。dyeレーザーの波長による相違は認めなかった。
 dyeレーザーによる格子状網膜光凝固は有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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