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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻5号

1989年05月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京 学会原著

素材の異なるsoft contact lensより分離される真菌の質的,量的分布

著者: 小松章1 針谷明美1 太根節直1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科

ページ範囲:P.719 - P.723

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 真菌汚染が疑われた5種類の連続装用ソフトコンタクトレンズ(SCL)からの162検体の真菌の質的,量的分布について検討した。連続装用SCL 5種類からの真菌の分離頻度は,最高75%,最低34%,平均48.7%であった。真菌はAspergillus,Penicillium,Candidaが多く,SCLの種類によりその分布に差があった。真菌の量的分布は糸状菌の多いSCLと酵母菌の検出率が特に高いSCLがあった。褐色の付着物からは白色の付着物の約1.6倍の真菌検出率を示した。真菌の質的分布では両老の間に有意の差はなかった。
 以上,素材の異なるSCLの付着物において真菌の量的,質的変化が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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