文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京
学会原著
文献概要
1983年より1987年までの5年間に全層角膜再移植術を施行した25名26眼につき術前術後の検討を行った。全層角膜再移植(以下再移植と略す)例の透明治癒率は17眼65.4%であり,混濁は9眼に認められた。混濁原因は,免疫反応が8眼で,うち緑内障の合併が3眼あり,他に角膜内皮障害が1眼であった。
再移植後の手術成績低下要因として,再移植時の血管侵入,虹彩前癒着の存在,緑内障の併発,他の手術の併用等があった。
免疫抑制剤ミゾリビンを26眼中23眼に内服投与し,透明治癒率を検討し,1963年より1981年までのミゾリビン導入前の再移植例75眼の透明治癒率と比較した。ミゾリビン投与例の透明治癒率は74%,ミゾリビン導入前の透明治癒率は40%であり,ミゾリビン投与により有意に高い透明治癒率が得られた。
再移植後の手術成績低下要因として,再移植時の血管侵入,虹彩前癒着の存在,緑内障の併発,他の手術の併用等があった。
免疫抑制剤ミゾリビンを26眼中23眼に内服投与し,透明治癒率を検討し,1963年より1981年までのミゾリビン導入前の再移植例75眼の透明治癒率と比較した。ミゾリビン投与例の透明治癒率は74%,ミゾリビン導入前の透明治癒率は40%であり,ミゾリビン投与により有意に高い透明治癒率が得られた。
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