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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻5号

1989年05月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京 学会原著

未熟児網膜症発生状況の国際分類による検討

著者: 佐藤健二1 登坂良雄1 川野修司1 藤井青1 小田良彦2

所属機関: 1新潟市民病院眼科 2新潟市民病院小児科

ページ範囲:P.759 - P.762

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 1985年1月から1988年6月までに新潟市民病院NICUで管理された低出生体重児286例(男156例,女130例)について未熟児網膜症の発症,進行の状況を国際分類を用いて検討し,Pco2をはじめとする全身諸因子との関連についても検討を加えた。
 1)74例(25.9%)に網膜症が発症し,うち28例(9.8%)がStage 3以上に進行した。
 2) Zone Ⅱに属する47例中30例(63.8%)が,Stageの何如に拘わらずExtent 6時以上に広がっていた。その重症度は多岐にわたるため,慎重な経過観察が必要である。
 3)(+) Diseaseは10例(3.5%)に認められた。全例がZone Ⅱ以下に属し,Stage 3以上に進行した。
 4)初診時における無血管領域の幅が鋸状縁より4乳頭径を越える症例は,Stage 3以上に進行する率が有意に高かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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