文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京
学会原著
文献概要
シリコン後房レンズを挿入した50眼につき,長期的な観察と角膜内皮細胞撮影を行った。8眼でfoldableに,他の42眼はnon-foldableにout of the bagに挿入した。46眼(92.0%)で0.5以上の術後視力を得た。角膜内皮障害に関しては,観察期間が平均20.3ヵ月で,平均減少率は26.8%あった。挿入方法別では,non-foldableでは平均減少率が23.9%であり,foldableでは41.8%であった。foldable caseでは,術後約6ヵ月より角膜内皮障害を強く認めた。シリコン後房レンズの挿入に際しては,foldableよりは,non-foldableに挿入した方が,角膜内皮細胞に影響が少ないと考えられる。
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