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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京 学術展示
Alport症候群の1分症としての網膜症の多様性
著者: 大橋孝治1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科
ページ範囲:P.796 - P.797
文献購入ページに移動症例 女性,38歳(1980年時)。主訴は両視力障害,V.d.=0.2(0.5×+0.5〓cyl+1.0DA 180°) V.s.=0.3p(0.4p×cyl−1.0D A 90°)で,両側性前部円錐水晶体を呈し,暗順応の軽度な低下が見られ,ERGも両側性に著明な低下を認めた。聴覚は自覚的にも他覚的にも低下していた。眼底所見は軽度な斑紋様所見が両側性に広範囲に認められ,さらに中心窩を囲む小さいdrusen-like spotsが見られたが,眼底白点症は認められなかった。家族歴には父親と同胞7人中,本人を含め4人に腎不全が認められ,以上よりAlport症候群と診断された。なお染色体の分析検査は正常を示した。
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