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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京 学術展示
OCVMによる眼球脈波の分析
著者: 藤岡伸欣1 湯田兼次1
所属機関: 1横浜市立大学眼科
ページ範囲:P.806 - P.807
文献購入ページに移動 緒言 眼循環を反映する非侵襲的方法としてOcu-locerebrovasculometry (OCVM)は高い評価を得ている。本法はsuction cupを用いて眼球を加圧し,眼球脈波の消失する時点の眼圧を測定するものであるが,今回はその脈波検出能力に目をつけ,非加圧時の眼球脈波を分析し,さまざまな疾患における眼球脈波の変化を調べ,臨床応用への可能性を追求した。
方法 Alcon社製OCVMを利用し,主として内頸動脈疾患及び緑内障の27例に対して眼球脈波を測定した。結果はデータレコーダーに記録し,同時に記録した心電図のR波をトリガーとして10回加算して解析した。解析には日本電気三栄社製signal processor 7T18を用いた。また,内頸動脈および眼科的疾患のない症例で,ICUにて呼吸管理のため動脈圧を持続測定している7症例で腕動脈脈波を同時に記録し,眼球脈波と比較した。さらに内頸動脈閉塞の影響を調べる目的で,手術室で全身麻酔下の頸動脈や眼科的疾患のない1症例に術前の了解を得たうえで20秒間頸動脈を圧迫し眼球脈波の変化を調べた。
方法 Alcon社製OCVMを利用し,主として内頸動脈疾患及び緑内障の27例に対して眼球脈波を測定した。結果はデータレコーダーに記録し,同時に記録した心電図のR波をトリガーとして10回加算して解析した。解析には日本電気三栄社製signal processor 7T18を用いた。また,内頸動脈および眼科的疾患のない症例で,ICUにて呼吸管理のため動脈圧を持続測定している7症例で腕動脈脈波を同時に記録し,眼球脈波と比較した。さらに内頸動脈閉塞の影響を調べる目的で,手術室で全身麻酔下の頸動脈や眼科的疾患のない1症例に術前の了解を得たうえで20秒間頸動脈を圧迫し眼球脈波の変化を調べた。
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