文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(4)1988年9月 東京
学術展示
文献概要
緒言 先に,われわれは,ステロイドに反応しない急性のぶどう膜炎患者に,大量の免疫グロブリンを,経静脈的に投与したところ,著効した事を報告した1,2)。今回は,ぶどう膜炎の中で,病像,病態が,比較的均一なベーチェット病患者に,大量の免疫グロブリンを,経静脈的に繰り返し投与したところ,著効した。免疫グロブリンの投与による,血清免疫グロブリンならびにリンパ球サブセットの変動を中心に,病状とあわせて検討したので報告する。
対象 三菱京都病院眼科に通院中のベーチェット病患者8名(22〜59歳,平均41歳,すべて男性)である。これ等の患者に,免疫グロブリン製剤(グロブリンN)2,500mgを生食に溶かして5%の濃度とし,約1時間かけて点滴静注し,計5日間を1クールとし,それぞれ1〜2ヵ月の間隔をあけて,2〜数クール施行した。ベーチェット病の病期は,特定しにくいので,1988年2月に受診時に免疫グロブリン療法を開始し,使用前,使用2週間後の,視力,未梢血リンパ球サブセット,血清免疫グロブリンの変化について検討した。
対象 三菱京都病院眼科に通院中のベーチェット病患者8名(22〜59歳,平均41歳,すべて男性)である。これ等の患者に,免疫グロブリン製剤(グロブリンN)2,500mgを生食に溶かして5%の濃度とし,約1時間かけて点滴静注し,計5日間を1クールとし,それぞれ1〜2ヵ月の間隔をあけて,2〜数クール施行した。ベーチェット病の病期は,特定しにくいので,1988年2月に受診時に免疫グロブリン療法を開始し,使用前,使用2週間後の,視力,未梢血リンパ球サブセット,血清免疫グロブリンの変化について検討した。
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