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臨床報告
脳電図法を用いたflashおよびgrating VEPによる視野の他覚的測定
著者: 木村久1 筒井純1
所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.833 - P.836
文献購入ページに移動 視野を他覚的に測定するための基本的な実験として,光刺激ないしは格子縞視標による視覚誘発脳電位(VEP)を,脳電図法により解析したところ,視野部位と,脳の興奮部位との関係を頭皮上の電位分布からとらえることができた。光刺激では,視野の中心2.3°のみの刺激では後頭極に限局した帯電を示した。これに比して全視野刺激では頭皮上の陽性帯電域は,後頭部から頭頂にかけて凸型帯電を示し,約2倍の面積に拡大した。格子縞視標によるVEPでは,中心部刺激により後頭部に広がった陽性帯電が出現したが,周辺45°刺激では陽性帯電は頭頂部に出現した。これは視中枢の大脳皮質分布を反映する反応であると考えられた。
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