icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京

学会原著

弱視訓練用視表による不同視弱視の治療

著者: 永井眞之1 塩田昌美1 鈴木英理1 清水由規1

所属機関: 1日本医科大学眼科

ページ範囲:P.909 - P.911

文献概要

 我々の開発した弱視訓練用視表の遠視性不同視に対する有用性を検討した。両眼とも遠視で,左右屈折差2.0D以上,健眼視力1.0以上,眼位ずれがなく,弱視眼の固視良好な34例を対象とした。
 弱視訓練用視表を併用した群の視力上昇は,片眼遮閉や健眼アトロピン点眼併用例に比べてその率,量ともに有意に大であった。初診時の各群間の平均屈折差と平均視力差に有意差はなかった。初診年齢は視力上昇への影響因子とはならなかった。上昇不良の原因として,不同視差が5D以上ある場合が考えられることと,左右差として左眼が弱視の場合,予後良好な結果を得る可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら