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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京

学会原著

Superior oblique myokymiaの神経眼科学的検討

著者: 三村治1 田窪一徳1 駒井潔1 今井良江1 井崎篤子1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.913 - P.916

文献概要

 単眼性の回旋性異常眼球運動であるsuperior oblique myokymiaの成人男子3症例を神経眼科学的に検討した。患側は全例右眼である。
 赤外線テレビジョン眼底カメラを用いた fun-dus haploscopeにより,本症の異常眼球運動を記録できた。その振幅は最も異常眼球運動が大きな症例で,回旋成分が平均約1.3度,垂直成分が約9分であった。下方視により異常眼球運動は振幅・頻度とも増大した。
 症例はいずれも複視や動揺視にもとづく眼精疲労で眼科を受診した。本症の診断には,前眼部の細隙灯顕微鏡観察が極めて有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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