文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学会原著
Superior oblique myokymiaの神経眼科学的検討
著者: 三村治1 田窪一徳1 駒井潔1 今井良江1 井崎篤子1
所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.913 - P.916
文献概要
赤外線テレビジョン眼底カメラを用いた fun-dus haploscopeにより,本症の異常眼球運動を記録できた。その振幅は最も異常眼球運動が大きな症例で,回旋成分が平均約1.3度,垂直成分が約9分であった。下方視により異常眼球運動は振幅・頻度とも増大した。
症例はいずれも複視や動揺視にもとづく眼精疲労で眼科を受診した。本症の診断には,前眼部の細隙灯顕微鏡観察が極めて有用であった。
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