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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京 学会原著
甲状腺眼症の臨床像—外眼筋肥大の有無を基準として
著者: 吉川啓司1 馬場裕行1 水野光通1 井上トヨ子1 井上洋一1
所属機関: 1オリンピア・クリニック眼科
ページ範囲:P.921 - P.924
文献購入ページに移動各眼症状は筋肥大を認めた395眼で,筋肥大のなかった205眼に比べ有意に高頻度に認められた(P<0.002,P<0.0001)。また,筋肥大を認めた群では筋肥大を認めなかった群より眼障害が中等症,重症をとることが多く,外眼筋障害と視神経・網膜障害との間には有意差があった(P<0.001,P<0.01)。筋肥大の程度が強くなると眼障害の重症度が増大した。
甲状腺眼症の臨床像の把握に対して,CTスキャンより判定される外眼筋肥大の有無および程度を基準とする方法が有用であることが示された。
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