文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学会原著
岩手医大眼科における最近8年間の眼部悪性腫瘍の検討
著者: 飯塚和彦1 米山高仁1 亀井亜理1 小豆島純子1 田澤豊1 鈴木武敏2
所属機関: 1岩手医科大学眼科 2岩手医科大学第1病理
ページ範囲:P.931 - P.934
文献概要
1)頻度は年平均6.3例であり,増加傾向は認められなかった。
2)性差では,女性に若干多かった。
3)年齢分布は,男性の平均が45.3歳,女性の平均が55.3歳であった。
4)病理診断別頻度は基底細胞癌18例,網膜芽細胞腫9例,脂腺癌7例,扁平上皮癌,悪性黒色腫が5例などであった。転移性腫瘍は肺癌から脈絡膜への1例のみであった。
5)部位別では,眼瞼が30例,60%と過半数を占めた。眼窩は5例と少数にとどまった。
6)再手術を施行されたものが5例あった。
7)放射線療法は16例に施行されていた。
8)化学療法は4例に施行されていた。
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