icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京

学会原著

岩手医大眼科における最近8年間の眼部悪性腫瘍の検討

著者: 飯塚和彦1 米山高仁1 亀井亜理1 小豆島純子1 田澤豊1 鈴木武敏2

所属機関: 1岩手医科大学眼科 2岩手医科大学第1病理

ページ範囲:P.931 - P.934

文献概要

 1987年までの8年間に,手術的に摘出または切除された眼部腫瘤性病変のうち,病理組織学的に悪性腫瘍と診断された50症例について検討を加えた。
 1)頻度は年平均6.3例であり,増加傾向は認められなかった。
 2)性差では,女性に若干多かった。
 3)年齢分布は,男性の平均が45.3歳,女性の平均が55.3歳であった。
 4)病理診断別頻度は基底細胞癌18例,網膜芽細胞腫9例,脂腺癌7例,扁平上皮癌,悪性黒色腫が5例などであった。転移性腫瘍は肺癌から脈絡膜への1例のみであった。
 5)部位別では,眼瞼が30例,60%と過半数を占めた。眼窩は5例と少数にとどまった。
 6)再手術を施行されたものが5例あった。
 7)放射線療法は16例に施行されていた。
 8)化学療法は4例に施行されていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら