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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京 学会原著

視神経疾患診断における短潜時視覚誘発反応(SVEP)の有用性の検討

著者: 正城良樹1 筒井純1 武田純爾1 川島幸夫1 千羽一1

所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.943 - P.946

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 視神経疾患46例65眼(視神経萎縮24例39眼,視神経炎13例16眼,外傷性視神経損傷9例10眼)に対して,短潜時視覚誘発反応(SVEP)を施行し,その有用性を検討した。63眼,95.4%にSVEP早期成分(N26・N32・N40)の消失を認めた。多発性硬化症の視神経炎例におけるパターン反転刺激視覚誘発反応(PVEP)の異常率と大差はなく,SVEPは視神経疾患,特にPVEPで評価しにくい低視力者,中心暗点例,固視不安定例,中間透光体混濁例に対し,有用な検査診断法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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