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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京 学術展示

白内障患者の視機能について

著者: 川嶋尚平1 林洋一1 新井紀子1 石綿丈嗣1 矢田浩二1 藤原隆明1

所属機関: 1杏林大学眼科

ページ範囲:P.978 - P.979

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 緒言 白内障患者の視機能の評価法として視覚をModulation Transfer Function (MTF)として捉えていく方法が導入され始めている。Ginsburgらはグレア下における白内障患者のMTFの低下を指摘しており1),我々もMiller-Nadler Glare Testerを用いて白内障患者のグレア下での視機能の低下について報告した2)。今回は,日常経験する視環境をシミュレーションで作り出し白内障患者のMTFを検討した。
 方法 杏林大学眼科外来を受診した種々の水晶体混濁の程度,形態をもつ白内障眼59眼の MTF をVISTECH社製Multivision Contrast Tester 8000(MCT 8000)を用いて昼間と夜間,グレアを周辺あるいは中心にかけた場合とかけない場合に分けて測定した。また眼疾患を認めない36眼(20歳代10眼,30歳代12眼,40歳代10眼,50歳代4眼)のMTFを測定しコントロールとした。つぎに白内障患者にサングラスを使用した場合のMTFの変化をみるため,COR—NING社製CPF 511,CPF 527,CPF 550の3種類のサングラスを用いてMTFを測定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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