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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学術展示
文献概要
緒言 近年,網膜剥離術後の各種視機能に対する検討が盛んに行われている1,2,3)。今回我々はハンフリー自動視野計を用いて後極部剥離眼の術後中心視野の回復過程を定量的に検討したので報告する。
対象および方法 対象は後極部に剥離の及んでいる裂孔原性網膜剥離患者のうち初回の経強膜的手術で復位の得られた症例32例32眼である。年齢は17〜70(平均40±17)歳で,男性20例,女性12例であった。中心視機能の回復過程についてハンフリー自動視野計の中心24-2プログラム(全閾値検査)を用いて術後2週間,1ヵ月,2ヵ月,3ヵ月,6ヵ月目に測定し,視野計内蔵の統計解析パッケージであるSTATPACで解析した。視野の改善はmean deviai—tion (MD)値(db)を用いて検討した。MD値はSTATPACの健常参照視野と実測視野の各スポットごとの閾値の差の平均値である。MD値の改善を視力の改善と比較するとともに中心窩閾値(db)の改善と比較し,さらにMD値を用いて年齢別,屈折度別,剥離形状別,剥離期間別の改善について検討した。
対象および方法 対象は後極部に剥離の及んでいる裂孔原性網膜剥離患者のうち初回の経強膜的手術で復位の得られた症例32例32眼である。年齢は17〜70(平均40±17)歳で,男性20例,女性12例であった。中心視機能の回復過程についてハンフリー自動視野計の中心24-2プログラム(全閾値検査)を用いて術後2週間,1ヵ月,2ヵ月,3ヵ月,6ヵ月目に測定し,視野計内蔵の統計解析パッケージであるSTATPACで解析した。視野の改善はmean deviai—tion (MD)値(db)を用いて検討した。MD値はSTATPACの健常参照視野と実測視野の各スポットごとの閾値の差の平均値である。MD値の改善を視力の改善と比較するとともに中心窩閾値(db)の改善と比較し,さらにMD値を用いて年齢別,屈折度別,剥離形状別,剥離期間別の改善について検討した。
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