icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京 学術展示

第2色盲におけるパネルD−15テストの総色差数について

著者: 岡部高雄1 神立敦1 北原健二1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科

ページ範囲:P.986 - P.987

文献購入ページに移動
 緒言 Bowman1)は, Farnsworth Dichotomous Test (パネルD−15テスト)の結果から色相識別能を表す一方法として,総色差数による判定法を提唱した。前回我々は,混同色線の理論に基づき,2色型色覚におけるパネルD−15テストのシミュレーションを試みた。その結果,混同色線の収束点の色度座標の違いにより配列パターンが異なることを報告した2)。したがって,2色型色覚で混同色線の理論によって説明可能なパターンにおいても,わずかな収束点の違いにより総色差数が大きく変わり,色相識別能が異なって判定される危険性を有している。そこで,今回は実際の第2色盲者におけるパネルD−15テストの結果,混同色線の理論により説明可能なパターンについて,総色差数を算出し検討を加えた。
 対象および方法 対象は,1976年10月4日から1987年10月5日までの11年間に当科を受診し,アノマロスコープによって第2色盲と診断された73例とした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら