文献詳細
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学術展示
文献概要
緒言 Bowman1)は, Farnsworth Dichotomous Test (パネルD−15テスト)の結果から色相識別能を表す一方法として,総色差数による判定法を提唱した。前回我々は,混同色線の理論に基づき,2色型色覚におけるパネルD−15テストのシミュレーションを試みた。その結果,混同色線の収束点の色度座標の違いにより配列パターンが異なることを報告した2)。したがって,2色型色覚で混同色線の理論によって説明可能なパターンにおいても,わずかな収束点の違いにより総色差数が大きく変わり,色相識別能が異なって判定される危険性を有している。そこで,今回は実際の第2色盲者におけるパネルD−15テストの結果,混同色線の理論により説明可能なパターンについて,総色差数を算出し検討を加えた。
対象および方法 対象は,1976年10月4日から1987年10月5日までの11年間に当科を受診し,アノマロスコープによって第2色盲と診断された73例とした。
対象および方法 対象は,1976年10月4日から1987年10月5日までの11年間に当科を受診し,アノマロスコープによって第2色盲と診断された73例とした。
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