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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

文献概要

臨床報告

スペキュラーマイクロスコープ撮影用コンタクトレンズ(SMレンズ)

著者: 坪田一男12 真島行彦1 直井昌二3

所属機関: 1慶応義塾大学眼科 2国立栃木病院眼科 3レインボーコンタクトレンズ

ページ範囲:P.997 - P.999

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 スペキュラーマイクロスコープ撮影をより簡便に行うことのできる特殊コンタクトレンズ(SMレンズ)を開発した。このレンズはhydro—xymethylmetacrylate soft contact lens (Dk=8.5,含水率38%,中心厚0.50mm)と中心に直径5.5mmの窓のあいた重ねコンタクトレンズからできている。スペキュラーマイクロスコープのコーンレンズはこの窓を通してベースレンズに接する。このレンズを用いることにより以下のような利点がある。1)コーンレンズによる角膜上皮に対する障害が軽減できる。2)患者の開瞼を容易にする。3)コーンレンズからの余分の反射を少なくし,涙液層を排除して余分な反射を防ぎ角膜上皮撮影を容易にする。
 撮影された角膜上皮の写真は鮮明で,いわゆるbright cell, medium cell, dark cellがはっきりと識別できる。SMレンズを用いたスペキュラーマイクロスコープ撮影により検査自体が容易となり上皮の観察が可能になった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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