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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

文献概要

臨床報告

経強膜毛様体光凝固術の予俊解析と毛様体冷凍術との比較

著者: 鈴木康之1 新家真1 弓田彰2 山本哲也3

所属機関: 1東京大学眼科 2都立墨東病院眼科 3山梨医科大学眼科

ページ範囲:P.1021 - P.1025

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 Nd:YAGレーザーによる経強膜毛様体光凝固術の術後成績を生命表で解析し,毛様体冷凍術と比較した。前者の対象は36例36眼で,経過観察期間は1ヵ月から21ヵ月,平均9.2ヵ月,後者の対象は80例80眼で,経過観察期間は2ヵ月から71ヵ月,平均21ヵ月であった。全経過におけるどの時点でも前者の累積生存率が,後者の累積生存率に比して高かったが,有意差があったのは,術後5ヵ月から10ヵ月の時点のみであった(P<0.05)。合併症の頻度では,前者では5.6%に合併症を見たのに対し,後者では,20%になんらかの合併症を認めた。術後の疼痛は前者の方が後者より少ないと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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