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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻6号

1989年06月発行

文献概要

臨床報告

単クローン性抗体酵素抗体法(アデノクロン)による結膜中のアデノウイルスの迅速検出

著者: 青木功喜1 沢田春美2

所属機関: 1青木眼科 2北海道衛生研究所

ページ範囲:P.1035 - P.1039

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 アデノウイルスによる急性結膜炎は,眼科領域における流行性結膜炎として本邦で年間150万人の発生をみており,このウイルス性眼疾患の予防と治療には迅速診断が不可欠である。
 モノクローナル抗体をcapture antibodyとした酵素抗体法,Adenoclone (Cambridge Bio Sci-ence)を用いて急性結膜炎患者の結膜擦過物中のアデノウイルス抗原の検出を行った。アデノウイルスを分離培養できた57例の急性結膜炎患者において,急性期の結膜擦過物から38例(66.7%)にアデノウイルス抗原を検出できた。これに対してアデノウイルスが分離できなかった25例においては,22例(88.0%)が陰性で3例は偽陽性であった。発病初期の結膜擦過浮遊液が15分から70分でAdenocloneにより青色化した検体のOD値は0.076以上を示し陽性と判定された。この方法のsensitivityは66.7%,specificityは88.0%でaccuracyは73.2%であり,本法は急性結膜炎の病因検索において迅速,簡便かつ特異的な方法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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